3Dプリンターでどんなことができるの?
何を作ればいいんだろう。。。。
3Dプリンターを購入したけど、結局使ってない。
そんな方、意外と多いと思います。
そういう方はぜひ、本稿を参考に、色々つくってみてください♬
3Dプリンターで作れるものは?
3Dプリンターがあれば、基本的には何でも作れると思ってもらってOKです。
身の回りのプラスチック製のものであれば、ほとんど作れるといって過言ではありません。
何を準備すればいいの?
準備するものはシンプルです。
①3Dプリンター
②材料
③作りたいモノの形状データ(モデルデータ、STL)
④スライスデータ(印刷設定)
①3Dプリンター
家庭で利用する場合は、FDM方式の3Dプリンターがおすすめです。おすすめの最新3Dプリンターはこちら。
②材料
基本的に使う3Dプリンターに合わせてメーカーから純正の材料が販売されています。
どんな材料が使えるのかは、3Dプリンターの仕様を確認してください。
ほぼすべての3Dプリンターで使うことができる、定番の材料としてPLA(ポリ乳酸)があります。
迷ったらPLAでOKです。
【よくつかう材料】
PLA ・・・農産物を原料とした環境にやさしい材料。ABSより熱収縮が少なく扱いやすい。
加水分解しやすく、耐熱性や耐衝撃性はABSに劣る。
ABS ・・・一般的なプラスチック材料。熱収縮が大きいので反りやすい。
固いので紙やすりで表面を仕上げたり後処理がしやすい。
TPU ・・・ゴムのような弾力性や柔軟性のある材料。
材料が柔いので低速印刷しかできない。廉価な3Dプリンターは非対応。
③作りたいモノの形状データ(モデルデータ、STL)
一般的にはSTLという形式のデータがあればOKです。
まずは、本稿で紹介するような検索サイトで探してみましょう!
3DCADやBlenderなどのモデリングソフトを駆使して、自分で作ることもできます。
また、3Dスキャナーを使って何かの形状をコピーすることも可能です。
STL形式:Standard Triangulated Languageの略。
小さな三角形要素(ポリゴン)の集合体(メッシュ)として、立体的なモデル形状を表現する。
三角形の集合体なので、長さなど外形データが含まれていないので形状を直接編集することが
難しいが、変換(ソリッド化)することで編集可能になる。
④スライスデータ(印刷設定)
モデルデータ(STL)を2次元断面の積層データに変換(スライス)した印刷設定(スライスデータ)を準備します。
スライスデータを作成するソフトウェアは、スライサーと呼ばれており、3Dプリンターによって異なります。
スライサーは、各メーカーのホームページから入手できます。
例えば、おすすめの最新3Dプリンターで紹介しているFLASHFORGE製であれば、FLASHPRINTというソフトウェアを使います。
STLから印刷するまでの印刷速度や精度、材料設定などを行うことができます。
(出所)FLASHFORGE
検索サイト紹介
前段が長くなってしまいました。ここから、本題のモデルデータ(STL)を入手できる便利な検索サイトの紹介です。
紹介するサイトで入手できるモデルデータは、お手持ちの3Dプリンターの方式によっては作れない形状が含まれていたり、業務用途のプロ向け3Dプリンターでしか作れない形状のデータもあるので、作例などを見ながら判断してください。とりあえずスライサーソフトウェアに読み込んでみて、判断しても良いかもしれません。
1.Thingiverse
まずは、ここをチェックすれば間違いなし。定番の無料サイトです。
写真付きでわかりやすく、人気順で表示したり、皆の作例を見ることもできます。
一部のキーワードは、日本語で検索しても表示されますが、英語で検索した方がよいです。
例えば、「Bag Clip」で検索してみると、ポテトチップスや小麦粉の袋を簡易的に閉じる、袋とじクリップのデータ一覧が表示されます。袋とじクリップは、100円ショップで売っているモノもありますが、さらに一工夫した「Bag Clip with Screw Cap」など、非常にユニークで便利なものがあります。
2.MyMiniFactory
こちらはThingiverseに比べ、フィギュアや彫刻など高精細なプロ品質のモデルデータが多い印象。
そのため一部は有料ですが、無料もあります。
Thingiverse同様で、写真付きでわかりやすく、人気順で表示したり、皆の作例を見ることもできます。
3.pinshape
Thingiverseに似ていると思います。一部は有料です。比較的、子供向け玩具のデータなどが多い印象。
4.GrabCAD
エンジニアやモデラー向けのデータが多いため、STLデータだけではなく、3DCADによる設計データ(ソリッドデータ)も豊富です。自分で微調整したり、入手したファイルをベースに改造して楽しんだりできます。
5.Cults.
こちらも有料と無料のデータが混在しています。無料のデータはThingiverseとCults. 両方で公開されているものもあります。
6.Youmagine
こちらはダウンロード前に簡易的に編集する機能を搭載しています(ダウンロードしたいデータの歯車マーク⚙を押し、Edit in 3Dslashで編集)。
7.Printables
コンテストが開催されており、コンテストテーマに沿って、色々な作品が投稿されているのがとても面白いです。
8.NASA
データ数自体は少ないですが、アポロの着陸地点のモデルデータなどNASA公式で公開されています。
9.NIH 3D
米国保健福祉省によって生物科学や医療に関する3Dモデルデータが公開されています。日頃目にすることがないものが多いので、実際に作るかは別として覗いてみると面白いです。
まとめ
ここに紹介したサイト以外にも、まだまだ沢山ありますので、またいつか紹介したいと思います。見るだけでも面白いですが、ぜひ実際に作ってみてください。世界中のクリエイターの面白いアイデアに触れることで頭の体操、刺激にもなりますので、おすすめです。